なぜ、専門クリニックに就職したの？

学生の頃はなんとなく総合病院に就職するのだろうと思っていました。そこで総合病院を何件か見学させてもらったのですが、どこの担当者も業務が忙しくてあまり説明を受けることができませんでした。そんな中たまたま見学に行った二田哲博クリニックの私を担当してくれた人は、最初から最後まで親切で丁寧に対応してくださったのが入職の大きな理由のひとつです。

入職後、最初の半年はどうだった？

最初の3ヶ月間は厳しいだろうと覚悟していたのですが、先輩も含め、検査室だけでなくクリニックのスタッフのみなさんが、声をかけてくれて優しくフォローしてくれました。3ヶ月過ぎて正式に職員となった時からは、一人で仕事を任されることも増え始め、自分ひとりで作業をしていく中で、甘くないことに気がついたと同時に、自分もスタッフの一員だという自覚が出てきました。

臨床検査技師ってどんな仕事だと思う？

学生の頃は検査室内が全て完結と思っていましたが、真逆で、全スタッフと深く関わっていることに気づきました。自分の行動が大きく全体に影響すると判りました。

仕事で面白いと感じることはなに？

検査値の変化の意味が判ってきて、数値を追うのが楽しいです。例えば薬が変わったら数値も変わる、その変化に気づくのが楽しいです。

逆に辛いって感じたことは？

生理検査でミスをしてしまったことです。ドクターをはじめスタッフのみなさんに迷惑をかけたこと、そして何よりも患者さんに本当に申し訳ないと思っています。上司からは怒られませんでした、が、何故ミスしたのかをまず考え、同じミスを起こさないためにはどうしたらよいかをよく考えるように、と教えていただきました。

将来の夢は？

先輩たちのようになりたいです。自分の仕事もたくさん抱えているのに、私のような新人にも常に気に掛けてくれてサポートしてくれる。それはスタッフだけでなくて、患者さんにも常に気を配っている。私もそんなカッコイイ先輩になりたいです。

学生のうちにこれだけはやっておいた方がいいってこと、ある？

学校の授業で習ったことは、すべて仕事にダイレクトに響いてきます。学生のうちは、何となく国試対策で一夜漬けで暗記するだけ的な勉強の仕方を私もしていました。でも、授業で習ったひとつひとつが全部現場で出てきます。だから本当の意味の勉強をすることをオススメします。ちゃんと勉強したら、した分だけ将来絶対に役立ちます。

学生のみなさんにひと言。

ワカラナイことは必ず出てきます。そんな時は迷わずちゃんと判っている人に訊くことが大切です。判ったふりをしていても何も得はありません。ワカラナイ時、困った時、迷った時、自分ではどうしようもない時にちゃんと訊けることが大切だということを学びました。ただ何でもかんでも人に訊いていればいいわけではありません。ちゃんと自分で勉強する、学ぶことが自分の力になっていくはずだと、私は考えています。